完成形はこんな感じ
Tableauとは・・・
無料のプラットフォームで美しいインタラクティブなビジュアライゼーションを簡単に作成できます。コーディングは不要です。https://public.tableau.com/
要は、かんたんにグラフとかをつくれるツールです。
実物を見るのがいちばんわかりやすい。
もちろん有料のツールですが、作成したViz(Tableauでつくったグラフなどのビジュアライゼーションのこと)を全世界へ公開することを前提に、無料で使うことができるのが、Tableau Publicです。
目次
Tableau Publicのダウンロード
オフィシャルサイトにてメールアドレスを入力、ダウンロードボタンを押下します。
ダウンロードしたファイルを使用して、コンピュータへインストールします。
なお、このメールアドレスが無効なものであってもダウンロードはできるようです。
江戸川区の統計データのダウンロード
次に、Tableauへ投入するソース(データ元)をダウンロードします。
今回は、江戸川区の平成30年の財政データを使用することにします。
保存先は任意の場所で良いですが、Tableauのインストールの際に自動的に作成されるディレクトリが良いでしょう。
C:\Users\[ユーザー名]\Documents\マイ Tableau リポジトリ\データ ソース
Tableau Publicを起動してデータ投入
↓今回はMicrosoft Excelを選択します。
↓デフォルトで、Tableauのインストールの際に自動的に作成されるディレクトリが選択されます。先ほど保存したExcelを選択。
(わかりやすくファイル名を変えてます)
↓右下に表のようなものが出ました。
でも、列名がF1などとわかりづらいし、同じ列に「年度」や「平成20年度」など、各列のデータの持ち方もおかしい。。
いちばん左の列は「年度」となっていれば良さそうですが。
データインタープリターの使用
そんなときに便利なのがデータインタープリター。
↓とりあえずチェックを入れてみましょう。
すると・・・
↓列名や、データの持ち方がいい感じになりました!
これで使えそうです!
ワークシートの作成
データの準備ができたので、いよいよVizを作っていきます。
↓デフォルトで作成される「シート1」を選びます。
なお、ワークシートはExcelでいうシートのようなものです。
↓これがワークシートの画面。
Tableauが自動的に判断して、各列をディメンションとメジャーに分けてくれます。
超簡単に言ってしまうと、ディメンションとはデータの名前、メジャーとはデータそのもの(数値)です。
ディメンションの表示
よくわからなくても進めることができるのがTableauの良いところ。
とりあえず「年度」を表示してみましょう。
↓「年度」をダブルクリックします。
↓表示されました。
まだデータがないので、データ部分はAbcとなっています。
メジャーの表示
なにかデータを表示させてみましょう。
↓「歳入」「歳出」をダブルクリックします。
せっかくのビジュアライゼーションツールなので、歳入VS歳出をグラフ化して、各年度の財政状況がひと目で分かるようにしてみましょう。
トラブル:線グラフを選べない
表示形式を変えるには、右側の表示形式内で好きな絵を選択します。
線グラフは中央辺り。
↓しかしグレーアウトされていて選択できません。。
下の方に説明があり、線グラフ作成のためには、日付データが必要とのこと。
「年度は日付データじゃないか!」
と思われるかもしれませんが、年度とは、ある年の4月1日~3月31日までを指した日付の範囲のことであり、このままではグラフを作成できません。
ある特定の1日を示した日付データへ変換する必要があります。
日付データへの変換
↓ディメンション内の年度を右クリック、データ型の変換→日付 を選択します。
↓すると、年度が、平成20年度→2020/01/01 などと日付データに変わりました。
平成20年度=2020/01/01 ではありませんが、とりあえず進めます。
表示形式で線グラフを選択してください。
線グラフの編集
↓線グラフを選択すると、次のような表示になります。
見てのとおり、「歳入」と「歳出」とが、分かれて表示されています。
このままでは比較は困難です。
↓そんなときは二重線を選択します。
↓これで比較ができそうです。でも重なりすぎていてよくわからない。。
軸を編集して、下限を変えましょう。「歳入」を右クリック、軸の編集を選択してください。
↓範囲:固定を選択し、任意の開始値を入力します。
「OK」ボタンなどありませんが、入力すれば自動的にグラフへ反映されます。
とりあえずグラフ完成!さらなる分析に向けて
とりあえず完成しました!
今回の例はExcelで良いんじゃないかレベルでしたが、次回以降、Tableauならではの高度な分析にも挑戦していきます。
今回の結果を見ると、毎年オレンジ線(歳出)が青線(歳入)を上回っています。
つまり借金が増えている?大丈夫なのか?
次回はそのあたりを分析していってみます。